サラワクにおける熱帯雨林とのかかわり2
クアラルンプールに到着したら、国内線でミリという町の空港まで行き、
一泊したのち車でマルディという町まで向かいました。
この道中にも広大なオイルパームプランテーションの光景が目に入ります。
まだ植えられたばかりでしょうか。地面が露出して、オイルパームが規則正しく植えられていました。
マルディは日本でいう郊外の町という感じで、個人の商店やレストランがたくさんありました。それにしても、漢字が目立ちますね。
マレーシアはマレー系、中国系、インド系、様々な先住民族の人々が暮らす多民族国家なので、特に中国系の人が経営するお店では、漢字表記が見られます。
マルディでは現地の環境NGO団体で活動しているジョクさんに森林伐採などに苦しむ現地の先住民の人々のための活動について、お話を伺いました。
ジョクさんは、現地のコミュニティーとともに、熱帯雨林伐採、そして、それに伴う先住民の人々の居住区の減少などの諸問題の解決に取り組んできた方です。一時は、パスポートを取り上げられてしまったりなど、様々な苦労をされながらも、今日まで活動を続けてきてこられました。最近では、巨大ダム建設の問題にも取り組まれています。
この中でジョクさんは、常に現地のコミュニティーを中心にして、これらの問題に取り組んでいく必要があると話されました。私たちは、自分が直接関わっていない何かの問題を考えるとき、つい現地の人々の意見を考えることを忘れてしまいがちです。これは、熱帯雨林の問題にかかわらず、日本国内の問題にも言えることだとも感じました。もちろん、現地の人々にも様々な意見があることも忘れてはいけないと思います。
政府との交渉での苦労についても、語って頂きました。今なお、サラワクではメディアの統制があることを実際に感じました。ミリのホテルで見た新聞には、サラワク前首相退任から一周年を記念する記事が何ページにもわたって掲載されており、どのページを見ても前首相の写真が載っています。広告までも祝いの言葉とともに掲載されておりその光景は、今の日本に住む自分からすると異様なものに感じました。そして、このようなメディアと政府を相手に交渉していくのは、簡単なことではないと察しました。
お話を伺った後、実際に植林の活動の現場を見せていただきました。
様々な苗木が育てられていました。もともとそこに存在する種を植えることが大切とのことです。
農学部の自分にとって非常に興味深かったのがこれです。
何でしょう?
・・・・・・・・・・・
見えますか?中にはたくさんのミミズ。これは、堆肥を作っているのだそうです。
下からは液肥がとれます。
「Vermiwash」って何だろうか?
ジョクさんのいうように、現地の人々の話を聞くことは非常に大切なことです。このあと、私たちは、農耕を中心に生活する民族が住む村と、狩猟採集を中心に生活する民族が住む村の二つの生活の仕方が異なる村を訪れ、そこで実際にお話を聞きました。
では、今回はこの辺で。
追記:「VERMIWASH」という単語を調べてみると、なんとも興味深いサイトがいくつか見つかりましたが、英語なので、読むのに時間がかかりまして。。。なんか、葉面散布すると、農薬みたいになるとかなんとか書いてあるっぽいです。興味深いが、英語が苦手なのです。もう少し勉強してみます。
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| その他 | 23:40 | comments:2 | trackbacks:0 | TOP↑
お久しぶりです。
充実した毎日を送られているようで何よりです。
インドネシアは行った事ありませんが、
残念ながら、熱帯雨林の伐採が進んでいるのですね。
ただ、現地の方の豊かになりたいという希望もあるのでしょう・・・
また続きを書かれたら読ませていただきますね。
| ねぎ夫 | 2015/07/08 01:51 | URL | ≫ EDIT